COURSE 【熊本県】熊本の鉄道遺構を巡るサイクリング旅:宇土駅から熊延鉄道 八角トンネルへ

距離
40km
登り
220m
最大標高
90m
目安時間
3時間
難易度
★★☆☆☆

熊延鉄道の歴史に触れ、時を越える道を走る

■ 熊延鉄道とは?

かつて熊本県の宇土市から砥用町(現・美里町)までを結んでいた「熊延(ゆうえん)鉄道」は、1915年に開業した軽便鉄道(762mm軌間)です。

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その名前は、終点の砥用町がかつて属していた「延岡県」に由来します。
地域住民の交通や物資輸送の手段として親しまれた熊延鉄道ですが、1964年に惜しまれながら廃止されました。

現在ではその鉄路の多くが消えましたが、一部には遺構が残り、かつての鉄道の面影を今に伝えています。



■ 八角トンネルとは?|熊延鉄道の貴重な遺構

宇土市から南東、美里町の山あいに残る「八角トンネル」は、熊延鉄道のトンネル遺構の中でもとりわけ保存状態がよく、観光資源としても注目されています。

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名前のとおり、トンネル断面が通常の円形やアーチではなく、珍しい"八角形をしていることが最大の特徴。

この独特な形状は、当時の設計思想や建築技術の貴重な証拠でもあり、土木遺産的価値を持つ存在です。

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築造から100年以上が経過していますが、レンガ積みの構造はしっかりと残っており、周囲の自然と相まってノスタルジックな風景を作り出しています。
トンネルの内部を歩くことも可能で、涼しく静かな空間が、まるで時間が止まったかのような感覚を味わわせてくれます。

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 宇土駅から八角トンネルまでは比較的なだらかな道が続きますが、後半は登り基調。

田園風景や古い橋梁跡など、かつての鉄道の面影が各所に点在。

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途中で地域の直売所や小さな神社などに立ち寄るのも旅の楽しみです。  

夏場でもトンネル内はひんやりとしており、涼を感じるスポットとしても人気があります。

天候や足元に注意!特に雨天後はぬかるむこともあるため、歩きやすい靴簡易ライトがあると便利です。

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サイクリングの目的地としてもぴったりの八角トンネル。

ぜひ一度訪れてみてください。



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こんな人におすすめ

  • 地元ならではの観光スポットを巡ってみたい人
  • 歴史・文化に興味のある人
  • ヒルクライムが好きな人

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