COLUMN クロスバイクやロードバイクに泥除けを付けられる?どんな種類があるの?スポーツ自転車の泥除け事情を解説

- どうしてスポーツ自転車には泥除けが付いていないの?
- そもそも泥除けの役割って何?
- クロスバイクやロードバイクに泥除けを付ける方法
- 泥除けを選ぶ際の注意点は?
- 泥除けの重量はどれくらい?
- まとめ
1 どうしてスポーツ自転車には泥除けが付いていないの?
初めてクロスバイクやロードバイクを購入すると、「あれ、泥除けがない?」と不思議に思う方もいるかもしれません。
筆者も最初は思わず「コストダウンかな・・・?」と疑ってしまいました。
実はスポーツ自転車の多くには、初期状態では泥除け(フェンダー)が装備されていないのが一般的。理由は大きく分けて2つあります。
1つ目は軽量化のため。スポーツバイクでは、少しでも重量を減らして快適にスピードを出せるように設計されています。泥除けのようなパーツは、少なからず重量増につながります。
2つ目は見た目(デザイン)の問題。細くスッキリとしたフレームラインにこだわるユーザーが多く、メーカーも泥除けを省略してスタイリッシュな外観を優先することが多いのです。
ただし、雨上がりの路面や水たまりを走ると、背中や足元が盛大に濡れてしまうのも事実。
そんな時に役立つのが、後付けできる「泥除け」です。
2 そもそも泥除けの役割って何?
泥除けは名前の通り、タイヤが巻き上げる泥や水しぶきを防ぐためのパーツです。
特に以下のようなシーンで効果を発揮します。
■ 雨上がりや湿った路面の走行
■ 通勤・通学など毎日自転車に乗る人
■ 服装を気にするシーン(スーツや制服など)
フロントフェンダーは顔や足元を守り、リアフェンダーは背中やお尻をガード。
路面状況によっては泥だけでなく、小石やゴミなどが跳ねてくることもあるので、保護としての意味合いも大きいです。
実際に路面がぬれている状況で、泥除け無しの自転車で走ってみると、改めて泥除けの大切さが分かります(お尻がものすごく濡れます・・・。)
3 クロスバイクやロードバイクに泥除けを付ける方法
泥除けの取り付け方は、車種やフレーム形状によって異なりますが、大きく分けて以下の3種類に分類できます。
フルフェンダー(フルカバータイプ)
ホイール全体を覆うタイプ。雨天時の通勤やツーリング用途にぴったり。
多くはダボ穴(取り付け用のネジ穴)を使って固定するため、対応するフレームが必要です。
メリット:
■ 防水・防泥効果が高い
■ 見た目も安定感あり
デメリット:
■ やや重量があり、取り付けに手間がかかる
■ 車種によっては装着不可
セミフェンダー(簡易タイプ)
タイヤの上部を部分的にカバーするタイプ。
工具なしで取り付けられる製品も多く、着脱が簡単です。
通勤や週末のライドなど、普段使いのバイクにおすすめ。
メリット:
■ 軽量・取り外しが簡単
■ デザイン性を損ねにくい
デメリット:
■ フルフェンダーに比べて防水性はやや低め
サドル取付型フェンダー(リア用)
サドルのレールに差し込むようなタイプで、スポーツバイクに多く使われています。工具不要、使いたいときだけ装着できる手軽さが魅力。
メリット:
■ 軽量でスマート
■ 必要なときだけ使える
デメリット:
■ カバー範囲が狭く、泥跳ねを完全に防ぐのは難しい
4 泥除けを選ぶ際の注意点は?
泥除け選びで失敗しないためのポイントは次の3つです。
▶フレーム形状の確認
まずは自分の自転車がどの泥除けに対応しているかを確認しましょう。
特にフルフェンダーは取り付け用のダボ穴がないと装着できないことがあります。
▶タイヤサイズと互換性の確認
タイヤの幅(例:700×28Cなど)に対応しているかも重要です。泥除けが狭すぎるとタイヤと干渉し、逆に広すぎると見た目が不自然になります。
多くの泥除けには「対応タイヤ幅」と言った表記がされているので参考にしましょう。
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▶使用目的を明確に
普段は晴れの日しか乗らない人であればセミフェンダーや簡易タイプでも十分。
逆に毎日通勤で使う人にはしっかりしたフルフェンダーのほうが安心です。
5 泥除けの重量はどれくらい?
泥除けの重量は素材や構造によって大きく異なります。
■ フルフェンダータイプ:おおよそ300g〜500g程度
■ セミフェンダータイプ:100g〜300g程度
■ サドル差し込みタイプ:50g〜150g程度
ロードバイクやクロスバイクで特に重量を気にする方には、軽量素材(カーボン、薄型プラスチック)の泥除けがおすすめ。
最近では見た目もスタイリッシュな製品が増えてきました!
6 まとめ
スポーツ自転車における泥除けは、軽快さと快適さのバランスが大切。必要かどうか含めて、使用シーンや走る場所によって大きく変わります。
●雨の日でも通勤・通学するなら、フルフェンダーが心強い味方。
●雨天は避けるけど、時々濡れた路面も走るならセミフェンダーやサドル差し込み型が便利。
●車種に合った泥除けを選べば、スタイルも損なわずに実用性アップ!
「泥除けなんていらない!」と思っていた方も、一度付けてみるとその快適さに驚くかもしれません。
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