COLUMN 【サイクリングスポット】一日中、グーテンモルゲン！！豊中にあるドイツの朝ごはんカフェ MORGEN cafe and gallery +

2022.11.01

グルメ

サイクリングで欠かせないのが、グルメスポット。何故なら、お腹が減ってはサイクリングにならない。中でも一日のスタートとなる朝食は、サイクリンググルメの中でも重要な位置を占めている。今回は、豊中散走で出会った朝食をコンセプトにしたカフェ＆ギャラリー MORGEN cafe and gallery + を紹介しよう。

豊中散走

自転車産業の街、大阪府堺市発の「散走」は自由気ままに肩ひじ張らず、サイクリングをしながら食事をしたり、その土地の文化を体験、ヨガや釣りなどのレジャーを楽しむ自転車の一つの様式だ。

堺市と同じく大阪府にある豊中市は2022年、散走による市民への健康づくりの提案をスタート。ちりりんでも豊中市の活動に沿って、大阪空港をはじめとした豊中散走を紹介していく。

ドイツ語で「営業中」を意味する「geöffnet」。

豊中市内にある寺社を訪れようとしていた時、お店の軒先に「geöffnet」と書かれたプレートが目に留まった。ドイツ語で「営業中」を意味するその言葉はオレンジのペイントで書かれ、強烈なアピールをしてくる。

珍しさに覗くとどうやらドイツの朝食を食べる事ができるらしい。散走スタート早々ではあったものの、ここは朝食を食べてから再スタートと決めて店内に入った。

MORGEN cafe and gallery + は、その名にもあるようにカフェとギャラリーが組合わせられている。

ドイツで出会ったカフェにインスパイヤされ、ドイツさながらの朝食メニューを一日中、ゆったりとした空間で提供しようと2022年9月にオープンした。

店内には、地元の作家による芸術の展示販売や、ドイツの写真、アンティーク家具などが綺麗に置かれ小規模ながらも彩り溢れる空間でくつろぎのひと時を過ごすことができる。

棚に並べられた作品の数々。

アクセサリーも販売している。

清潔感溢れるキッチンスペース。

授乳室、遊び場もあり親子で訪れるのにも優しいカフェ＆ギャラリーだ。

朝食は皇帝のように、昼食は国王のように、夕食は乞食のように

ドイツには「朝食、昼食をしっかりと食べ、夕食は質素に。」という風習があり、ボリュームのある朝食を食べて朝からしっかり活動する。そんな食文化の中で提供されるドイツの朝食メニューを、ここでは朝8時の開店から夕方6時の閉店までランチ、ディナーと分ける事無く一日中食べる事ができる。

朝8時のオープン時から掲げられるWEIN MENU にはドイツワインが書かれ、カウンターにもしっかりとワインとビールが並べられているところもドイツらしさが出ていて面白い。

しばらくすると、店内に集まった女性達のテーブルからビールやワインのオーダーの声が聞こえてきた。

朝食は皇帝のように。まさしく、皇帝のような光景だ。

この日のドイツワインメニュー。

ドイツらしくドイツワインやドイツビールが置かれるカウンター。

ドイツ語で朝食を意味するFrühstückのメニューリストには、フランスプレート、スイスプレート、アウフラウフプレート、モルゲンプレート、アメリカプレートの5種類の一人用朝食メニューとベルリンプレート、ミュンヘンプレートの2種類の二人用朝食メニューが並ぶ。

店内で焼かれたクロワッサンが添えられたライトミールからハム、ポテトをふんだんに盛り込んだメニューの中から、私はボリューミーな写真に惹かれ、ドイツの家庭料理の中でも積み重ね焼きを意味する"アウフラウフ"プレートを注文。朝からドイツらしく、ペンネ、きのこ、肉、チーズを積み重ねて焼いたグラタンをいただく事にした。

オーダー後、店内の撮影をしていると熱々のグラタンが出来上がって来た。テラスにあるオレンジのテーブルとも組み合わさって、熱々感マックスに。グラタンは熱くてもフーフー言いながら食べるのが良い。時々、プレートに添えられているパンとグラタンを合わせながら、皇帝ボリュームの朝食で豊中散走を再スタートした。

ドイツ風グラタンに添えられるのは同じ豊中市内の名店RACCOLTAのパン。