COLUMN 海を渡るサイクリングルート!しまなみ海道縦断サイクリング イベントレポート
しまなみ海道とは
広島県の尾道市から愛媛県の今治市までを結ぶ「海上サイクリングコース」としてサイクリストに大人気のスポットです。
近年ではテレビCMや鉄道会社の広告でも露出が増えていて注目度抜群!島と島が橋で結ばれており、その上を自転車で走り抜けることが出来ます。
島を走るので交通量が少なく走りやすいのはもちろんですが、何より景色が素晴らしいです。島ならではのゆったりとした時間を味わっていただけるのも醍醐味の一つ。
一生に一度は是非走っていただきたい日本屈指の名コースです!
ちなみに近年では「ナショナルサイクルルート」にも登録された国としても後押しを勧めていくことが決まっているエリアでもあります。周辺の島と島を結ぶ橋が新しく建設されていたり、新しい飲食店がオープンしたりと今後も注目が集まるサイクリングコースです。
レンタル自転車+宿泊が便利
そんなしまなみ海道ですが、本州側から見た場合、スタート地点である広島県尾道市からゴール地点である愛媛県今治市まではおおよそ85km程度の道のりです。本格的なサイクリングを趣味にしている人なら1日で走破できてしまう距離ですが、初心者や乗り始めたばかりの人には少し距離が長いのも事実。
そんな時は途中で一泊することをおすすめします!島によっては宿泊施設が点在しています。大きなホテルこそありませんが、サイクリスト向けの小さなホテルや民宿がいくつかあるので、上手く活用すればゆとりをもってしまなみ海道を走ることができます。
島のゆったりとした時間を満喫しながら宿泊体験、というのもなかなか無い機会です。せっかくのしまなみ海道、あえて宿泊して余裕を持って走るのもおすすめです♪
また、しまなみ海道はレンタル自転車が充実しているエリアでもあります。一般的なシティサイクルもありますが、やはりここはスポーツ自転車の出番!
クロスバイクやロードバイクをレンタルすることができる施設が複数あります。施設によって貸出している車種や料金、連泊対応や乗り捨て可否について異なりますので、ご自身の旅プランにあったレンタル自転車を選びましょう。
手ぶらで現地までアクセスしてレンタル自転車でしまなみ海道を散策、なんてお気軽プランが組めるのも、しまなみ海道の大きな魅力の一つです。
ガイド付きで初心者でも安心
今回はガイド付きサイクリングツアー。主催はサイクルベースあさひ(株式会社あさひ)です。全国各地のサイクルベースあさひの中でもスポーツ車の販売やサービスに特化した「スポーツスペシャリティストア」にて実施されているこのガイド付きサイクリングツアー。
その名の通りガイドをするスタッフがお客様をお連れして一緒にサイクリングをするというものです。
内容は様々で、いわゆる「走り」に特化したようなツアーもあれば、「グルメ」にフォーカスした食べ歩きツアーのようなものもあります。「女子旅」や「京都歴史探訪」「工房体験」ツアーなどなど、自転車で楽しむ文化創りのために様々なコンテンツが用意されています。
ガイドスタッフは厳しい社内資格試験を突破して見事合格した人にのみ与えられる「ガイドマイスター」を保持しており、ライドスキルはもちろん、安全管理や事故対応、メンテナンスやガイドスキルを有しています。
今までサイクリングをしたことがない人でも安心して全国各地の魅力的なスポットを楽しく体験して頂けるようにプログラムを組んで提供しています。実際に参加した人からは「また参加したい!」「次は他のお店のツアーにも参加したい」「ガイドがあると今まで知らなかったことがたくさん知れたので良かった」などといった感想が集まっています。
2日間走る上での行程の説明や、安全上必要な手信号の出し方、声をかけるポイントを予め説明して無事に全員走破できるようにケアします。固まりがちなポイントを入念にほぐすストレッチも欠かせません。
それぞれの自己紹介をして打ち解けてきたところでいよいよツアーがスタートしました。
- 渡船でしまなみ海道へ
しまなみ海道は島と島が橋で繋がっていてそこを自転車で走り切ることができるサイクリングコースですが、尾道~向島間は渡船で渡るようになっています。
特に時刻表もなく、だいたい10分間隔で往復しているので船着き場に行けば対岸に渡ることができるという何ともおおざっぱでいて便利なアクセス方法です。
- 渡船で向島に渡ったところから本格的なスタート!
しまなみ海道は全線を通して「ブルーライン」という青色の線が道路上に引かれており、ここを辿りさえすれば愛媛県今治市まで走り切ることができちゃいます。迷う心配もありませんし、時折残り距離も示されているのでペース配分も分かりやすい!さすがナショナルサイクルルート、よく整備されていますね~~~!
外国人のサイクリストでも迷うことなく走破できるグローバルなサイクリングコースでもあります。
- 見どころは海!橋!
今回のツアーでもたくさんの橋を渡りました。走っていても「次は因島で・・」「次は大三島で」というように、島を渡ればもう次の島が目的地になる、そんな地形なのがしまなみ海道の面白いところ!
尾道からスタートした場合は、向島→因島→生口島→大三島→伯方島→大島と6つの島が愛媛県まで続きます。一つ一つの島を見ていくと観光地や絶景スポットもさまざまで飽きることがありません。
また、それらの島はすべて橋で繋がっていると先ほど解説しましたが、この橋がしまなみ海道の良いアクセント!
橋によって見た目や構造が異なり、橋の上から見える景色、橋へ登るための道から見える景色が毎回異なります。あなたにとってお気に入りの橋はどれでしょうか!是非、ご自身の脚と目で体験していただきたいと思います。
個人的に最も迫力があると感じるのが大島と四国を繋ぐ「来島海峡大橋」。実はこの橋は全部で3つの大橋で構成されていて、その全長はなんと4,105m!!3つの長大橋梁によって構成された世界初の3連吊り橋です。建築物としても非常に見応えがありますが、何より橋の上からの景色がダイナミックそのもの。橋の下は大型のタンカー等が航行できるように、65mもの高さを誇ります。
他の橋もそれぞれ魅力的ですが、注意点としては橋を渡るためには「登り坂」を登らなければいけない、ということ。毎回おおよそ50m程度の登りを頑張らないと橋を渡ることができません!島を走るから平坦ばかり、と思いきや実は結構登るがしまなみ海道。具体的には縦断するとおおよそ獲得標高(※)が500m程度になりますので、登る際にはゆっくりマイペースで体力を消耗しないように登りましょう!
(※)登る高さの総合計をメートル(m)で示したもの。50mの橋を3回登れば獲得標高は50m×3=150mと表現されます。
- サイクリングに最適なグルメや観光地♪
しまなみ海道が人気の理由の一つに、サイクリングにぴったりなグルメや観光地が点在していることも挙げられます。
疲れた身体にぴったりなスイーツや、自転車ウエルカムな神社、サイクリストの聖地と言われている道の駅まで簡単に紹介していきます!
■はっさく屋
尾道から数えて2つ目の島、因島にあるのが「はっさく屋」さん。
ここでは地元で収穫した果物を使った大福もちをいただくことができちゃいます!最も人気を集めるのが「はっさく大福」ですが、訪れる時期によって「はっさく甘夏大福」や「ぶどう大福」などその季節ならではの果物が入った大福を楽しむことができます。
大福自体はお米の香りがほのかにするもっちり食感。果物を包む餡は「白餡」を使っていて優しい甘さ。そして果物の新鮮な甘酸っぱさが絶妙にマッチして、疲れた身体には最高のご褒美です!
店内イートインができ、冷たいお水やあたたかいコーヒーをいただくこともできる他、地元ならではの民芸品やお土産用のスイーツを購入することもできます。また、因島大橋を一望することができるということもあって、サイクリストに限らず多くの観光客に人気のスポットです。
シーズン中は大人気で午前中にお目当ての大福が売り切れてしまうなんてことも......。絶対食べたい!という人は電話で予約確保して行くことをおすすめします。
「はっさく屋」リンクはこちら
■大山神社
こちらも因島に位置する因島最古の神社です。なんとこちらの神社、自転車ごと祈祷を受けることができるという全国的にも珍しい神社で「自転車神社」の愛称でサイクリストの間で知られている神社です。
もともとはしまなみ海道を訪れるサイクリストに境内の休憩所を提供したのが始まりと言われていますが、現在では境内に自転車参拝用の鳥居が設けられ、行き交う船の海上交通安全祈願と同様に、自転車の交通安全祈願ができるスポットになっています。
サイクリストウエルカムなだけあって、境内にはすごい数のサイクルラックが設置されていて団体でも安心できる受け入れ体制です。また、私たちが訪れた時には冷たい麦茶のサービスもあり、休憩スポットとしても最高のおもてなしを受けることができました。
愛車と一緒に参拝をして、安全にサイクリングを楽しみましょう♪
「大山神社」リンクはこちら
■道の駅多々羅しまなみ公園
愛媛県側、大三島に位置する道の駅「多々羅しまなみ公園」はしまなみ海道のほぼ中間地点に位置しています。場所的にもしまなみ海道を縦断する人であればほぼ間違いなく休憩するために立ち寄る大人気スポット!
道の駅として飲食施設や自動販売機、トイレなども完備されているので、縦断する人はここで休憩をするのがおすすめです。また、中間地点なので例えば「日帰りでしまなみ海道を半分だけ走る」という人はここで折り返すとちょうど良い距離になります。
しまなみ海道を紹介するパンフレットや観光サイトでもこの道の駅から眺める写真が数多く使用されています。
広島県と愛媛県の県境がある多々羅大橋を一望することが出来る広場には、「サイクリストの聖地」と記された立派な石碑が建てられており、記念撮影するのにばっちりなスポットです。
多々羅大橋名物、県境ペイントをジャンプ!
「道の駅多々羅しまなみ公園」リンクはこちら
今回のサイクリングツアーではここで紹介した場所以外にもたくさんのスポットを巡ることが出来ました。自転車ならではの小回りの良さを活かせば効率良くサイクリングコースを楽しむことが出来ちゃいます!
- サイクリスト御用達の宿「I-LINK HOSTEL&CAFÉ SHIMANAMI」に宿泊
今回のツアーは一泊二日のゆったりプラン。しまなみ海道の景色を存分に楽しむためには宿泊旅がおすすめです。そして宿泊するのにぴったりなホテルが今回宿泊した「I-LINK HOSTEL&CAFÉ SHIMANAMI」さんです。
こちらのホテルはずばり「サイクリスト向け」のホテルとしてオープンしました。立地は先ほど紹介した「多々羅しまなみ公園」から自転車で3分もかかりません。しまなみ海道の中間地点に位置するホテルということで、旅プランニングをする上でもとても便利な立地にあることが分かります。
宿泊しなくてもランチ&カフェを楽しむこともでき、お腹が空いたサイクリストの胃袋を満たすボリューム満点のランチも大人気。しまなみ海道ならではの食材を使っていて、栄養も満点。走るための補給地点としても多くの人が訪れています。
そして宿泊部屋はなんと自転車持ち込みOK!
ただ持ち込むことができるだけではなく、自転車専用のラックが用意されていて、愛車をディスプレイのように飾ることができちゃいます。自転車を外に駐輪していると、盗難や夜露が気になるもの。これなら安心してぐっすりとおやすみすることができます。
また店内にはしまなみ海道を満喫するための情報が盛りだくさん!各種観光施設のパンフレットはもちろん、しまなみ海道内のコースを詳しく説明したマップなども設置されていて、情報収集にも便利な宿泊施設。しまなみ海道を走る際には宿泊&立ち寄りスポットとして是非どうぞ!
「I-LINK HOSTEL&CAFÉ SHIMANAMI」リンクはこちら
ガイド付きサイクリングツアーがおすすめ
今回はしまなみ海道縦断サイクリングツアーの様子をダイジェスト的にお送りしました。実際にはもっとたくさんの出来事があり、もっとたくさんの景色が体験を満喫することができました!しまなみ海道が人気の理由を身をもって体験する機会となりました。
全国にはしまなみ海道の他にも魅力的なスポットが数多く点在しています。ナショナルサイクルルートのような大規模なものから、ちょっとマイナーだけど魅力的なスポット、自転車で訪れないと見つけることができない景色、陶芸体験や収穫体験までできるサイクリングなどなど、サイクリングのバリエーションは無限大!
そんなサイクリングのハードルをぐっと下げるガイド付きサイクリングツアーを随時開催&予約受付中です。初心者の方でも安心して参加できるツアーが盛りだくさん!手ぶらでOKなレンタル自転車完備プランから、グルメ中心のゆるゆるサイクリング、電動アシストの力を借りたサイクリングなど面白いツアーが続々登場しています。
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