COLUMN 【サイクリングスポット】~海と酒蔵~ どこか懐かしい街 兵庫県明石市

大阪や姫路、岡山からのアクセスが良く、さまざまな観光地、見どころがぎゅっと詰まった兵庫県明石市。 有名な明石の商店街や明石海峡大橋、淡路島だけではなく、レトロでローカルな知る人ぞ知るスポットが点在。 明石の魅力をサイクリングを通じて見つけに行きましょう。

兵庫県明石市

兵庫県明石(あかし)は、兵庫県南部の明石海峡に面した市で、東西に約16kmの海岸線を有しています。

面積は49.42平方キロメートルで、東西に細長い形をしており、東側と北側は神戸市、西側は加古川市、播磨町、稲美町に接しています。

明石は『源氏物語』や『日本書紀』にも登場する古い地名で、語源は明石川の西にある赤石(あかいし)からとも、明るいという意味の「明し」ともいわれています。

また、昔の大国主命が明石の北にある神出にこられ、雄岡・雌岡の山から南をながめて、「おお、あかし」と、そのけしきの明るさをほめられたので、「あかし」という地名が生まれたという説もあります。

また明石には日本の時刻の基準となる東経135度子午線が通っており、このことから「日本標準時のまち」「時のまち」として全国に知られています。

大阪や姫路、岡山と言った周辺都市圏からのアクセスも良く、ベッドタウンとしても人気の明石。

歴史、観光、日々の生活が垣間見られる明石を巡るのにはやはり小回りの利く自転車がおすすめ。

自転車で明石を探索するのにおすすめのサイクリングスポットを紹介致します。

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住宅地と海、そして明石海峡大橋が一望することができる場所は市内に点在。この街の生活を垣間見ることができます。



万葉集、柿本人麻呂ゆかりの神社

柿本神社(かきのもとじんじゃ)は、兵庫県明石市人丸町にある神社で、万葉集第一の歌人である柿本人麻呂を祭神としています。

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通称「人丸神社」や「人丸さん」とも呼ばれ、学問・防火・安産の神として崇敬されています。

887年に明石の岡にあった楊柳寺の住僧が、柿本人麻呂の神霊がこの地に留まっている夢を見て、人麻呂を祀る祠を建てたことが始まりとされています。

明石観光の定番であるとは言えないものの、知る人ぞ知る「亀の水」と呼ばれる湧き水があり、地元の人は今でもここで水をくむこともあるのだとか。

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サイクリングついでの水分補給に湧き水。大昔から数多くの旅人や地元の人が飲んできた水を是非ご賞味ください。

また、境内の階段を登った先には天文科学館があり、そこからは明石海峡大橋を眺めることもできます。

自転車を降りて歩いて探索する楽しさも、ここでは味わうことが出来るでしょう。

灘の酒と双肩~歴史ある酒蔵群~

兵庫県明石市には、明石酒類醸造株式会社、大和酒造、明石酒造組合、茨木酒造合名会社「来楽」、江井ヶ嶋酒造など、多くの酒蔵があります。

兵庫県明石市は300年以上前から酒どころとして知られており、西灘の酒造りは卜部家の祖先によって始まったと伝えられています。

延宝7年(1679年)には江井島の卜部八兵衛が醸造を行っていた記録があり、少なくともそれ以前から酒造りが行われていました。

延宝7年の記録によると、明石領内(現在の神戸市西区を含む)には61軒の酒蔵が集積していたことがわかっています。

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茨城酒造(茨木酒造合名会社)は、兵庫県明石市にある酒蔵で、1848年に創業されました。

西灘に残る6つの酒蔵のひとつで、代表銘柄は「来楽」。

「来楽」という名前は「人生の最高の楽しみは、友と酒を酌み交わし語り合うこと」という意味で、左右対称文字であることから「裏表がない」縁起の良い名前です。

そんな茨城酒造では甘酒をいただくこともできます。ノンアルコールなのでご安心を。

栄養価の高い甘酒は、サイクリング途中の栄養補給にも最適です。

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その他にも日本酒好きにはたまらない酒蔵が多数。

個人的にも大好きな「たれくち」は江戸末期創業の「太陽酒造」で購入することも出来ます。

少量ずつの洗米、低温の吟醸造り、木製の槽搾りなど、昔ながらの製法にこだわっていらっしゃり、

全量精米歩合は60%以上。

兵庫県産山田錦(神稲、天狗松は野条穂)を贅沢に使用し、とても風味豊かで飲みやすく、わざわざ訪れる価値があります。

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日本酒だけではありません。

明石には実はウイスキーの蒸留所もあります。

明石ウイスキーを代表するのが江井ヶ嶋酒造株式会社(えいがしましゅぞう)。

日本酒の杜氏がウイスキー造りも手掛ける珍しい蒸留所で、1919年にウイスキー製造免許を取得し、1984年に蒸留所を新築、ポッドスチルなどの設備を導入しました。

2007年には「あかし シングルモルト8年」を発売し、2022年には東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)で「シングルモルト江井ヶ嶋 バーボンバレル 7年」が銀賞を受賞しています。

酒蔵見学も可能ですので、しっかりとサイクリング途中に1時間以上の余白を設けて訪れたいところです。

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ファンタスティックなグルメ

少し走ればすぐに海。それが明石。

海沿いにはお洒落なお店が点在しており、カフェやレストランでお腹を満たすことができます。

中でもおすすめは「FANTASTIC BURGER」でいただくハンバーガー。

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店内からは海を一望することが出来、ナチュラルテイストなテーブルや内装もあいまって、まさにリゾート気分。

レトロな街並みから一転した雰囲気の変化を楽しむことができます。

ビーフ100%のハンバーガーはまさに絶品。全品テイクアウトも可能です。

 

五感で感じる明石の魅力

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明石の台所「魚の棚」や明石公園、明石駅前の飲食店をあえてスルーしてもこれだけのサイクリングスポットが集まっている明石。

歴史、酒蔵、海、グルメ、自転車でのサイクリング、すべて余すことなく堪能すれば間違いなく充実した一日になるでしょう。

カメラ片手にレトロな情景をスナップしながら散策するのもおすすめ。

また、本を片手にかつての歴史に思いをはせるのも良いでしょう。

細かくすべて回っても距離にするとおおよそ15㎞~20㎞と初心者の方でも十分に走破することができます。

是非一度訪れてみてください。

 

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