COLUMN 【自転車相談室】自転車を電車に載せるための 輪行袋の選び方
日本では電車などの交通機関に自転車を載せて利用する際に、輪行袋に自転車を入れて運ぶのが一般的です。
自転車や用途に合わせて色々な輪行袋が販売されていて、「どれを選んだら良いか分からない???」という事も多いのでは?
今回のコラムでは輪行袋の選び方をご紹介します。
関連記事:輪行とは? 電車に自転車を載せる方法を紹介します。
輪行袋の種類
大きく分けて5つの種類があります。
- 横置き
- 縦置き
- 前輪外し
- 飛行機用
- 小径車用
また、自転車の種類によって、次のような輪行袋を使用します。
- ロードバイク:横置き、縦置き、前輪外し、飛行機用
- クロスバイク:横置き、縦置き、前輪外し、飛行機用
- マウンテンバイク:横置き、縦置き、前輪外し、飛行機用
- グラベルバイク:横置き、縦置き、前輪外し、飛行機用
- 小径車:小径車用
それでは、それぞれの輪行袋の特徴をご紹介しましょう。
1.横置き輪行袋
- 横置き輪行袋のメリット
- 自転車をひっくり返して収納するため、変速機を傷めにくい
- 縦置きと比較して高さが抑えられるため、肩に下げた際に身長の低い方にも持ちやすい
- 横置き輪行袋のデメリット
- 横幅があるため、車両内に置いた際に通路を塞ぎやすい
2.縦置き輪行袋
- 縦置き輪行袋のメリット
- 横幅が抑えられるため、階段の利用時などで取り回ししやすい
- 車両内に置いた際に通路を塞ぎにくい
- 縦置き輪行袋のデメリット
- 高さがあるため、身長の低い方には取り回ししにくい
- 変速機の位置が下部の角になるため、変速機を傷めやすい
3.前輪外し輪行袋
- 前輪外し輪行袋のメリット
- 変速機を傷めにくい
- 袋内でチェーンが外れにくく手が汚れにくい
- 前輪外し輪行袋のデメリット
- 全長が長いため移動時の取り回しがしにくい
- 全長が長いため車内では通路にかかる場所に置きにくい
4.飛行機用輪行袋
- 特徴
- 預け荷物となるため、保護用のパッドや固定金具などが付属している
- 布地製の他、樹脂や段ボール、プラダンを使用したハードケースもある
- 袋を畳んだ際に嵩張るため、輪行解除後に自転車で持ち運びしにくい
5.小径車用輪行袋
- 特徴
- 形状や折りたたみ方の違いにより、それぞれの自転車専用の輪行袋もある
輪行袋の素材
布地の素材の代表的なものはナイロン製で、繊維の糸の太さによって軽さを求めた製品や多少重量はあっても強度を求めた製品があります。
軽量な製品はコンパクトに畳めるためボトルケージなどに収まりやすいのが特徴です。
飛行機用では布地を使用した袋タイプの他、樹脂やプラダン、段ボールなどを使用したハードケースがあります。
袋を締める部分には、ジッパーを使用した製品や巾着を使用した製品があります。
- ジッパーのメリット
- 袋を全開にして作業がしやすい
- ジッパーのデメリット
- 自転車のサイズによって収まりにくい場合がある
- 巾着のメリット
- 軽量
- 巾着のデメリット
- 紐がまとまらずに絡まる事がある
輪行袋の小物
輪行時にフレームに傷が付かないようにする他、部品を固定するための小物がオプションパーツとして販売されている他、予め輪行袋に付属しているものもあります。
- 主な輪行小物
- フリーカバー:後輪のフリーホイールに被せてスプロケットギアがフレームなどに直接当たらないようにします
- ディスクローターカバー:前後輪のディスクローターに被せてディスクローターがフレームなどに直接当たらないようにします
- チェーンカバー:チェーンが外れてフレームなどに直接当たらないようにします
- フレームパッド:フレームに被せてホイールなどが直接当たらないようにします
- エンド金具:縦置き輪行袋を置いた際に変速機が地面・床に当たらないようにします
自分と自転車に合った輪行袋で輪行ツーリングに出かけよう!
自転車の種類はもちろん、乗り方や移動距離なども人それぞれです。
自分と自転車に合った輪行袋で輪行ツーリングに出かけましょう。
輪行袋への入れ方は、インターネット上の動画でも数多く紹介されている他、
輪行講座が各地で行われています。入れ方はもちろん、置き方など気軽に質問できる輪行講座を活用するのもオススメです。